気軽に使うにはちょっと高価で、ものすごく美味というわけでもない米飴。
使う意味あるの?って思われることもまだまだ多いかもしれません。
どんな場合に最も効果的なのか考えてみました。
甘いお菓子が大好きで、スイーツをよく手作りする
砂糖・甘いものを減らしていくことを目指している
国産のお米を原料としているから安全だと思う、もしくは応援したいと思っている
こんなものでしょうか。
自分の経験から思い返すと、だいたいこの3つを満たしている方がわざわざ米飴を選ぶと効果的な理由を持っているのかなと思います。
お値段もそれなりにしますし、なんとなく身体に良さそうだからと購入しても、あまり使う意味がなくなっているならちょっともったいない気がします。はちみつやメープルシロップなど、身体に良く美味しい甘味料はまだまだあります。
では順に見ていきますと、
1 甘いお菓子が大好きで、スイーツをよく手作りする
日常に甘いものは欠かせない。でも健康も気になるしなるべくおだやかな甘味料を使いたいのでおやつは手作り。
甘さの種類と量を好みにコントロールできるのでいいですね。
そして自然な甘味料に変えて行くと、そのうち行き当たるのが「クセが強くてたまに飽きる」問題。
メープルシロップ・黒糖・こうじ甘酒・はちみつなどは独特の風合いがあって美味しいですが、あまり続けて使っているとちょっとクドいというか・・、作るお菓子や気分によってこのクセが邪魔に感じてしまうこともあります。
そんな時、米飴を使うと比較的穏やかで目立ったクセのないまるい味になりやすく、それでいて甘みはぐっと控えめになったお菓子に仕上げることができます。
自分でも蒸しパンやクッキーなどを作るとき、黒糖では甘さの角が立ちすぎるから米飴だけにしようかな、ということがあります。
あと、もちろんそのまま飲み物の甘みにしたり、スイーツにかけたり、つけて食べたりも美味しいですね。
2 砂糖・甘いものを減らしていくことをめざしている
上記の甘いものを手作りされていて、なおかつだんだんと甘いおやつは減らしていけたらなあ、という方向性のとき。
ご存じの通り精製度の高い砂糖には、強い依存性があります。
いくら手作りしたとしてもしっかり甘みをつけたお菓子には、脳のホルモンの働きからみても、血糖値の急上昇を招くことからみても、身体への負担があり、非常~に魅力的ではあるのですが(!)、日常的に依存しやすいです。
だからといって急に「砂糖絶ち」を決行してしまうとストレスになり結局は続かないので、手作りおやつで甘さ控えめにして、あせらずゆっくり砂糖を減らしていったりするのですが。
このとき、米飴は砂糖よりも血糖値の上昇がかなりおだやかなので有効です。
少しずつ米飴の割合を増やしていきます。
米飴の配合の多いお菓子の方が、続けてどんどんと欲しくなるということが少ないように感じますし、
おだやかな血糖値の上昇に慣れてくると、砂糖のたっぷり入ったものを食べたとき、身体のなかをカーッと刺激が駆け巡るのを体感できるようになりビックリします。
普通にそのあたりで売っているお菓子を、あんなに美味しく気軽にたくさん食べていたのに。
最終的にはものすごく強烈な興奮剤だったことが実感できるようになります。
ちなみに、食事での栄養が(特にたんぱく質と適量の糖質)が足りていないと、どうやっても甘いものは欲しくなっちゃいますのでここができていないと甘さ控えめetc以前の問題です。これで何年も迷走してしまいました。
3 国産のお米を原料としているから安全だと思う、もしくは応援したいと思っている
最後に、米飴を選ぶ理由として。
お米から作られる甘味料なんて、お米が主食の日本人としてはシンプルで身近で、とても素敵なことだねと思われる、私と同じような考えの方に。
今では米飴はほとんど自作のものしか使わなくなってきたのですが、材料は国産のもち米と福井産の大麦から作られた乾燥麦芽のみです。
もし手作りでなくとも、ほとんどの米飴メーカーさんは国産米をメインに製造されていると思います。
麦芽まではちょっと分からないのですが、そこもこだわりたいなら表示をよくみて探してみてください。麦芽は米飴原料の10%以下なので、もし外国産麦芽だったとしてもメインは国産米。
身近な土地でつくられたお米の甘味料になんだか幸せと安心感を感じるなら、米飴はとてもオススメです。
余談ですが、わたしは料理には米飴ではなく本みりんを使うことにしています。
普段の料理に使うにはお値段がちょっと・・なのと、優しい風味は醤油や油などに隠れてあまり生かされないこと、
それから煮詰まると佃煮のようにかっちりした質感になってしまうので危険です(笑)
佃煮には最適なんですが。
おこしとか、キャラメル風とか、フラップジャックみたいなのとかも合ってますね。